坂の手前で一休み
まぶしい6月のお昼前、 メニルモンタンの坂上にあるパン屋
さんへ行くために、坂の上のパス停 留所で、料理好きの16区に住む人と待ち合わせている。
チョイト歩こうと、メニルモンタンの駅で降りて、まっすぐ歩いてゆくことにする。しばらく歩くと、目の前に急な坂の壁が立ちはだかる。まだ、お昼前、待ち合わせまではちょっと時間がある。
ここで一息入れてから、坂登ってゆこう。
アン、カフェ、スィルヴープレ。
時間がたつ。普通だったら、灰皿の下なんかに、レシートが置かれて いて、いくらか分かるから、ぴったりあればそいつを置いて、席を立つ。なければ、札を置いて、気づいた店員
さんが、おつりを持ってきてくれる。
離れたテラスのお客さんのコーヒーを店員さんが持ってゆく。コーヒーを持ってきたその場で、いくらか聞いて、支払ってるみたいだ。
それ以来、待てども店員さんは来ない。顔も見せない。
隣の人が席を立つ。カウンターへ行って、お支払い。
なぁんだ。それで良いのか。
まてよ、そんなの当たり前か。
フランスではテーブル席でお支払いする。呪縛のようなこの言葉にがんじがらめになる。これも、言葉に自信のない表れか?
とにかく無事に、待ち合わせに間に合いそうだ、坂を一気に駆け上れば・・・・ |