ノートルダム・デュ・トラバーユ教会
まるで塀に囲まれたかのような、カタローニュ広場がモンパルナス駅の脇にある。ここから南方向にこの教会が見える。モンパルナス裏手の、どちらかといえば、静かな界隈である。
この教会は、その内装がいかしている。
鉄骨つくりなのである。1900年前後に作られているわけだから、エッフェル塔と同時期であり、鉄の巨大建物が次々と建てられていた時期に重なる。
体育館のようであり倉庫のようでもあり駅舎のようでもある雰囲気でありながら雑っぽさは全く無い。
鉄骨が自己主張しており、全ての印象をそこに集約させている。
つくられた当時、最新のアーティスティックな教会であったことだろう。
現在でも、そのモダンさは失われていない。
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